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【2024年04月27日17:01 】 |
謎の小話その37・まともに喋らせて
紅嘴鳥「えーと、私が誰か知らない人も多いと思います」
九尾鳥「一応は、私の配下の下位の八百刃獣だ」
紅嘴鳥「九尾鳥様がどうして?」
八百刃「あちきも居るよー!」
紅嘴鳥「八百刃様まで!」
九尾鳥「まあ出番が少ないからこんな所まで顔を出しているだけだ」
八百刃「そうそう。それじゃあ、話を戻して紅嘴鳥、どんだけ大ポカやらかしたかいってみんしゃい」
紅嘴鳥「言わないと駄目ですか?」
九尾鳥「そんな事しか喋る事が無いだろう」
紅嘴鳥「出生は、九尾鳥様の赤の尾羽の力をベースにされている、炎翼鳥様に対する火羽鳥様みたいな存在とかありますが」
八百刃「誰もそんな話は、聞きたくないから安心して」
九尾鳥「さっさと話せ!」
紅嘴鳥「私は、あの世界の新しい力、漢玉の暴走抑制の為に派遣されていました」
九尾鳥「漢玉は、普通のマジックアイテムとは、少し異なる為、人間に使用させる上での様々なテストを行っていて、あの世界では、その最終段階だった」
紅嘴鳥「そして、大きな暴走があり、私は、その原因の人間を滅ぼす予定でした」
八百刃「一応予定通りの流れだったのに、どうしてそれが失敗したのかな?」
紅嘴鳥「あの娘、クライムが私を謀り、自らの親族を護った為です」
九尾鳥「人間に謀られた挙句、その能力の行使に制限が出来てしまった」
八百刃「えーとここらへんで疑問に思っている人が居ると思うから説明するけど、紅嘴鳥自体の能力は、何も変わってないの。ただ、クライムが言葉巧みに紅嘴鳥に契約させたの。漢玉を使った悪人を罰するのを自分に任せるとね」
九尾鳥「なんでそんな契約をしたんだ?」
紅嘴鳥「クライムが、問題の存在が自分にとって決して他人に殺されて気が済む相手でなく、自分がどれほどその者に苦しませられているかを語ったから、その者を殺す役目だけなら代って欲しいと言われてつい、応じてしまったのです」
八百刃「でも彼女は、その相手、家族を殺さなかった。その所為で、紅嘴鳥は、その力を発動をクライムに依存する形になってしまった」
九尾鳥「その契約の束縛が強く、クライムは、呪われたと思える状況に陥った。あの娘がその束縛から逃れるには、漢玉を悪用する者達を一時的にでも一掃する必要があるのだ」
紅嘴鳥「それって事実上不可能ですよね?」
八百刃「人間を全滅させない限りね。一時期は、それすらしそうな程に病んでたよね」
九尾鳥「その時に拾ったのがデザイアと呼ばれる娘で、その当時のクライムは、悪人は、容赦なく喰らい、悪人候補まで自分の手で殺して解放を求めていたな」
紅嘴鳥「その所為でデザイアは、力が全て、自分の求める者の為に正直になってしまいました」
八百刃「結局の所、騙されやすい所まで九尾鳥に似ていたって事なんだよね」
九尾鳥「いきなり何を言うんですか!」
紅嘴鳥「九尾鳥様が騙されていた?」
八百刃「そうそう、九尾鳥は、元々は……」
九尾鳥「その話は、しない方向で! とにかく、今回の話は、ここまでです!」
強引に話を切る九尾鳥であった。
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【2013年02月24日08:38 】 | 謎の小話 | コメント(0)
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