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【2017年10月19日08:43 】 |
その1・ちょっとしたヤオの話
何時ものようにヤオが飢え死にしかけて倒れていました。

救ったのは、一人の子連れの女性。

「ありがとうございます」

お礼を言うヤオ。

「どう致しまして」

お礼をする為、町まで一緒にいくヤオとその女性。

すると女性は、お礼代わりに子供をヤオに預けると夜の町に出

かけていった。

『ヤオ、あの女、体を売っているが良いのか?』

白牙の言葉をヤオが怖い目で見る。

「白牙、あんた何様のつもり?」

意外な言葉に戸惑う白牙。

『男に体を売るなんて下賎な仕事だろう!』

ヤオは、白牙の首を本気に握り締める。

「次にそんな事を言ったら、あんたでも滅ぼすよ」

滅多に見れないヤオの激怒に白牙が言葉を無くしていると女性

が帰ってきて、ヤオの手から子供を受け取り、愛情を持って抱

きしめる。

そしてヤオが別れて行く。

その道の中ヤオが語る。

「食事を食べない貴方には、解らないでしょけど、人が生きて

いくにはお金が必要なの」

『お前をみてれば解る』

不機嫌そうに言う白牙に苦笑するヤオ。

「あちきは、違う。最悪、自分ひとりが飢えればすむ。あの人

は、違う。子供を育てる為に、自分を削ってでもお金を稼いで

る。それを下賎な仕事なんてあちきが絶対に言わせない」

白牙は、静かに頭を下げた。

『失言だった』

ヤオは、遠い目をして言う。

「多くの争いがあり、あんな人が多く生まれる。あちきにもっ

と力があれば、少なくともあの女性の辛さを減らせられるのに

ね」

その一言がヤオの本音であった。

その後、その地起こった争いで多くの孤児や父親を失った家族

が生まれる様をヤオは、悲しい目で見守るしか出来なかった。
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【2012年03月31日20:34 】 | 謎の小話 | コメント(0)
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