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【2017年12月12日09:49 】 |
その12・白牙ってかなり偉い立場なのですが

真極獣神と成った八百刃の神殿。
蒼貫槍の第一使徒、蒼牙が八百刃への挨拶を終え、退室しようとしていた時に、その娘と言われている百爪がやってきた。
「お母さん、お父さんに会っていかないの?」
その一言に八百刃の傍で情報を整理していた、白金虎の体が止まる。
蒼牙がたしなめる様に言う。
「私は、これでも忙しいから、態々会いに行く時間は、無いわ」
「えー、八百刃様、そのくらいの時間くらいどうにかなりませんか?」
百爪の言葉に八百刃が頬を掻きながら言う。
「まあ、そのくらいの我侭は、別に構わないけど……」
何故か視線が白金虎に向けられる。
「私の事は、気にしないで下さい。私は、何時も会っていますから」
何処か棘がある言葉にその場の空気が重くなる。
「いや、八百刃様にそんな事まで気にしていただく必要はありません。白牙とは、会わなくてもお互いを理解し合えていますから」
蒼牙の答えに白金虎の目付きが鋭くなる。
「それでも、長い間会っていないと、ズレが出る物だと思いますが?」
蒼牙は、笑顔で答える。
「どこかの引っ付き虫と違いって、お互いが自立しているから、そんな事は、ありえない」
百爪が数歩下がる。
無言で睨み合う白金虎と蒼牙。


その頃、八百刃の執務室に続く通路に闘威狼がやってきて、おかしな者を見つけた。
「こんな所で何をしているのだ?」
その質問に白牙が黙れとジェスチャーするが、闘威狼は気にせず問いかける。
「八百刃様に用があるのだったら、とっとと入っていけば良いだろう?」
白牙は、一度、執務室の方を確認してから言う。
「良いか、私は、ここに居なかった。そして中で私の事を聞かれたら、緊急の用事で出かけたと言うんだぞ」
そういい残し白牙が駆け去っていく。
闘威狼は、首を傾げながら執務室に入ると反射的に戦闘モードに移る。
滅多に声を荒げない白金虎が大声で尋ねてきた。
「闘威狼様、白牙様は、今何処に居るか知っていますか!」
闘威狼は、棒読みで答える。
「緊急の用事で出かけた……」
一呼吸を置いて続ける。
「そう言えとそこで言われた」
言い終わる前に蒼牙と白金虎が叫ぶ。
「白牙」
「白牙様」
駆け出していく両者を見て八百刃が言う。
「無事逃げ切れる事を祈ってあげましょう」
頷く百爪と闘威狼であった。

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【2012年03月31日20:51 】 | 謎の小話 | コメント(0)
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