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【2024年04月20日18:50 】 |
その3・爪と蒼牙と八刃の関係のお話+八刃学園の最後の直後の話

百爪と蒼牙は、セーイと一緒に来ていました。

セーイが生きている間は、蒼牙は、コーサを主として、実は、
育児までやっていました。
逆に百爪の方は、セーイを手伝って(というかメインで)ヤオ
の剣術、百流を教えていました。

セーイの死後、百爪は、自分の教え子達にその身を分割して委
ねて、蒼牙は、セーイの子孫である白風の家の倉庫で眠る事に
なります。

蒼牙は、ゼロによって解放後は、百爪から流れ出る力を使って
白風の人間の手を渡り歩く事になります。

百爪は、ヒャクによって復活後は、シロキバで百流の後進の教
育や八刃の若手への指導を行っています。

因みに白風は、セーイの子孫であり、紅雷の子孫でもあるので
、二重の代行者の子孫、その為、他の家より強い力を持ってい
ます。
(他の家みたいな制限が少ないのは、その為)

蒼牙は、基本的に紅雷の血統を中心に手を貸すのに引き換え、
百爪は、セーイと一緒に教える事に楽しみを覚えた為、無節操
に技を教えています。

こんな裏設定がある百爪と蒼牙ですが、かなり仲が良いです。

それでも白牙・蒼牙とも意地を張る為、三体で会う事は、皆無
だったりします。

 八刃学園の学食。
「ここだと食事に困らないから良いな」
 暢気に皿洗いをするのは、ヤオだった。
『ヤオ、ここに居るのは、解ってるんだぞ!』
 入り口から叫ぶ小猫モード白牙。
 舌打ちするヤオ。
「百爪の奴がばらしたな」
『言ったら不味かったのですか?』
 現れたのは、小猫姿の百爪。
 静かに頷くヤオ。
「だいたい、今回の事は、この世界の未来を左右する重大な局
面なんだから、それを見届けない訳には、行かないのよ」
 首を傾げる百爪。
『でも、終わったのに何で残っているの?』
 ヤオは、遠くを見て言う。
「春の新作デザートを全部食べてないの。本日の給料で、残り
を食べたら帰るよ」
 それに対して、百爪が口にくわえていた箱を差し出す。
『これは、ママから。さっさと食べて帰れって。力が弱まった
今の状態でパパに会いたくないんだって』
 ヤオが肩をすくませる。
「間違っても八百刃獣になって、白牙の下につく事は、ないだ
ろうね。ライバル心か、乙女心か」
 そういいながら箱を開けてデザートに手を出そうとした所に
白牙が現れる。
『余計なお世話だ。それより、速く帰って仕事をしろ』
 ヤオが引きつった笑顔で言う。
「解ったからこのデザートだけ食べさせて」
 白牙が、その箱を百爪に返して言う。
『小較達に食べさせてやれ。仕事をサボったこいつに食べさせ
る必要は、無い』
 ヤオが涙目でいう。
「この世界の未来が掛かってたから見に来たの。仕事だもん」
 白牙が一枚の報告書を見せる。
『詳細報告が来てる。もう終わった事だ。帰るぞ!』
「せめて一個!」
 泣き叫ぶヤオが白牙に引きずられて消えていく。
 百爪が首を傾げる。
『パパも恥ずかしがりやだよね。シロキバ経由した方が楽なの
に、ママに会わない為に直接こっちに来るんだもん』
 結局、ケーキは、小較たちが食べる事になるのであった。

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【2012年03月31日20:41 】 | 謎の小話 | コメント(0)
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