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【2025年05月14日21:04 】 |
その12・白牙ってかなり偉い立場なのですが

真極獣神と成った八百刃の神殿。
蒼貫槍の第一使徒、蒼牙が八百刃への挨拶を終え、退室しようとしていた時に、その娘と言われている百爪がやってきた。
「お母さん、お父さんに会っていかないの?」
その一言に八百刃の傍で情報を整理していた、白金虎の体が止まる。
蒼牙がたしなめる様に言う。
「私は、これでも忙しいから、態々会いに行く時間は、無いわ」
「えー、八百刃様、そのくらいの時間くらいどうにかなりませんか?」
百爪の言葉に八百刃が頬を掻きながら言う。
「まあ、そのくらいの我侭は、別に構わないけど……」
何故か視線が白金虎に向けられる。
「私の事は、気にしないで下さい。私は、何時も会っていますから」
何処か棘がある言葉にその場の空気が重くなる。
「いや、八百刃様にそんな事まで気にしていただく必要はありません。白牙とは、会わなくてもお互いを理解し合えていますから」
蒼牙の答えに白金虎の目付きが鋭くなる。
「それでも、長い間会っていないと、ズレが出る物だと思いますが?」
蒼牙は、笑顔で答える。
「どこかの引っ付き虫と違いって、お互いが自立しているから、そんな事は、ありえない」
百爪が数歩下がる。
無言で睨み合う白金虎と蒼牙。


その頃、八百刃の執務室に続く通路に闘威狼がやってきて、おかしな者を見つけた。
「こんな所で何をしているのだ?」
その質問に白牙が黙れとジェスチャーするが、闘威狼は気にせず問いかける。
「八百刃様に用があるのだったら、とっとと入っていけば良いだろう?」
白牙は、一度、執務室の方を確認してから言う。
「良いか、私は、ここに居なかった。そして中で私の事を聞かれたら、緊急の用事で出かけたと言うんだぞ」
そういい残し白牙が駆け去っていく。
闘威狼は、首を傾げながら執務室に入ると反射的に戦闘モードに移る。
滅多に声を荒げない白金虎が大声で尋ねてきた。
「闘威狼様、白牙様は、今何処に居るか知っていますか!」
闘威狼は、棒読みで答える。
「緊急の用事で出かけた……」
一呼吸を置いて続ける。
「そう言えとそこで言われた」
言い終わる前に蒼牙と白金虎が叫ぶ。
「白牙」
「白牙様」
駆け出していく両者を見て八百刃が言う。
「無事逃げ切れる事を祈ってあげましょう」
頷く百爪と闘威狼であった。

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【2012年03月31日20:51 】 | 謎の小話 | コメント(0)
その11・なぜなに鈴神楽(第三回)
ヤオ「あけおめ、なぜなに鈴神楽の時間です」
ヤヤ「あけましておめでとうございます。今回は、世界の壁について。さてヤオは、どんな物だと思う?」
ヤオ「だから、そういうのは、あちきの管轄だっていってるでしょ!」
ヤヤ「だったら解るよね」
ヤオ「……えーと、高い壁?」
ヤヤ「真面目に仕事してるの?」
ヤオ「ど忘れしただけだよ!」
ヤヤ「壁と言われているけど、網みたいな物を想像してください。基本的には、下位世界からは、抜けられても上位世界からは、抜け出ない大きさの網目になってるらしいの」
ヤオ「そうそう、完全に遮断してしまうと神様の力も通さなくなるし、同レベル間での交流は、許可してるからね」
ヤヤ「それで、それがどうして崩落するかと言うと、普通の網と一緒で、強引に行けば突破する事は、可能だからって無理やり抜ける奴等が多かった所為で、網自体に無理が掛かったかららしい」
ヤオ「因みにその主原因は、異界門閉鎖大戦で完全に門を封じた所為だったりするんだけどね。あの時は、新狼の干渉があったからああせざる得なかったんだけどね」
ヤヤ「まあ、そこ等へんを突っ込むとまた面倒になると思うから最後に、この担当って天道龍様で良いんだよね?」
ヤオ「何であちきの使徒に様付けで、あちきが呼び捨てかよく解らないけど、そういう事になってる。まあ、新名の使徒達も協力してるけど、責任者は、天道龍って事になってるよ」
ヤヤ「それでは、今年も一年よろしくお願いします」
ヤオ「ことよろ!」
【2012年03月31日20:50 】 | 謎の小話 | コメント(0)
その10・ホトトギス?
真説ソオルアーマー戦記のオーチャ中隊にカードゲームに勝つのに必要な事を聞きました。
ガッツ「カードの引きと気合に決まってる」
レッス「過去の対戦の研究ですかね?」
トッテ「手札から有効な手段を導き出す直感だな」
バッド「良いカードを揃えることだ。勘違いするな、強いカードだけでなくバランスのとれた(後省略)」
ティー「対戦相手にあったデッキの構成ですね」
ミココ「対戦相手の個人情報。弱みは、掴んどけば間違いないでしょ?」
【2012年03月31日20:49 】 | 謎の小話 | コメント(0)
その9・矛盾な話
智代「そういえば、必滅の最終回であたし達、地元の都立高校に行っているって言ってなかったっけ?」
雷華「ああ、その後、水理高等学校に転校した。こっちの方が剣道の成績で上にいけるからね」
智代「雷華って馬鹿だもんね」
委員長「人の事を言えないでしょうが」
智代「国立に行っても、恋人が出来ない委員長には、突っ込まれたくなかったな」
エアーナ「駄目ですよ、そんな気にしてる事を言ったら!」
雷華「ちゃっかり、自分の伯父を話の種に、パイロットな彼をゲットしたエアーナにフォローされてもね」
智代「そういえば、エアーナも国際学校って言ってた気が……」
較「余計な突っ込みばっかりしてると、竜魔玉で酷い目に見ることになるよ」
【2012年03月31日20:48 】 | 謎の小話 | コメント(0)
その8・なぜなに鈴神楽(第二回)
ヤオ「はーい、なぜなに鈴神楽の時間です」
ヤヤ「今回は、世界の上下関係についてです。ヤオは、どういう基準で上下関係が決められているか知ってる?」
ヤオ「あのー、それを決めてる立場の神様なんですけど……」
ヤヤ「そういう台詞は、ちゃんと答えてからしてね」
ヤオ「住人の強さですよ」
ヤヤ「それじゃ不十分ね」
ヤオ「どうしてですか?」
ヤヤ「強さの基準が曖昧だもん。勘違いされがちだけど、科学技術が発達した世界と強い世界とは、異なります」
ヤオ「えーといまいち実感が無いんだけど」
ヤヤ「そう? 簡単に言えば科学技術って神様の作った常識をどこまで上手く使えるかなのよ」
ヤオ「まあ、そうですけど」
ヤヤ「神々が基準にする強さは、どちらかというと逆で、どれだけ神の意思に逆らえるかが強さの基準になります」
ヤオ「そんな感じだよね」
ヤヤ「はっきりいっちゃえば、八百刃獣の十四話の世界の超科学の世界でもドラゴンワールドを使える竜だったら簡単に征服出来ます」
ヤオ「まあ、どんなにすごい科学技術でもその大元の常識を変更されたら無力だからね。でも、あちき達は、住人の意志力強化をメインにしてるから普通なら、ある程度発展した世界ならそこそこ強力な意志力を持つ者がいるんだけどね」
ヤヤ「そういう事らしいので、ヤオ達が管理している世界では、科学技術より魔法みたいな意志力がキーになる技術が発展しやすくなっているので、鈴神楽の徒然草では、そういう世界が多いんです」
ヤオ「あれでも、カゼミの世界とかは、意志力が……」
ヤヤ「余計な事を言ってると、たい育の再開が無いかもしれないわよ」
ヤオ「また次回! 神様蒐集帳もよろしくね!」
【2012年03月31日20:47 】 | 謎の小話 | コメント(0)
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